WACATE2009夏に行ってきました(感想編)

いささか旧聞ではありますが、2009年6月13、14日に開催されたWACATE2009の感想です。
なお、対応者がレポートをかけないといっていたので、インタビュー形式になってます。


注:wacateとは?

WACATEは、若手テストエンジニアによる、若手テストエンジニアのための、
若手エンジニア向けワークショップです。
年2回の開催情報、今までのワークショップレポートなどを掲載しています。

WACATE : 若手テストエンジニア向け勉強会・ワークショップ
http://wacate.jp/2009/summer/

今回の参加目的は?

ワークショップに参加してレビュー技法を体験することです。

  1. 「レビューのなんたるか」を知るきっかけを作り、設計書に突っ込みを入れるスキルを身につける。
  2. コードを実装しない/できない自分を、何とか使える人間にするため。

それは達成された?

はい。「レビューって上手くやると、効果絶大!」ということを実感しました。
世間では、"誤字脱字なんかの細かい指摘"をすることがレビューと誤解されています。
だけど、それは本当に誤解でした。


そもそもレビューって何? どこまで・どうやって「見る」かを、
ワークショップで実体験できました。
それは、「全体を俯瞰して」「重大な欠陥を見つけ」「事実をありのままに指摘する」の3点セットです。


特に一番、印象深かったのは「事実をありのままに指摘する」という点。
これまでは仕様書で「あれれ?」と思ったことは、「自分の思い違い」として指摘することを恐れていました。
これは「よくわからん」ことを聞くのは設計者に対して失礼だという思い込みによる行動です。
だから、無駄に長い時間をかけて考えて、でも「何もいえなくて...」と躊躇してしまいがちでした。


しかし、これは誤解、しかも時間の無駄ということがはっきりわかりました。
この点が理解できたことだけでも、今回参加した意義があったと考えています。

今回のWACATE 得たものを一言で言うと?

"その目的は何?" これを常に考える"鳥の目"をもちましょう。 ということ。


まず、大事なことは「目的」です。
そして、その目的には、関わる物(例.人、ユーザー)がいます。
「目的があるから何かをする」のであって、まずい手段によって、
結局目的が達成されないならやらないほうが良い。


字面では「目的、目的」っていえるけど、設計書作成や実装、テストをしていると、
それだけに一生懸命になってしまい忘れてしまいがちな「目的」。
それと、「仕事だから」「命令されたから」と、ある意味間違っている「目的」によって
本当に大事なことを忘れてしまいがちです。
こんな単純なことを忘れて、仕事をやっていました。


反省した今は「目的は何?」を頭の中の片隅にいれて仕事をしています。
「目的」から、何が求められているのか、何を期待されているのかを
常に考え問いかけるクセをつけようと、日々努力しています。
それと、もう一つ。「うまくつたわる伝え方」も試行錯誤しています。
まだまだ、その効果が出ているかはわかりませんが(笑)。

参加にあたって何か準備はした?

はい、今回は事前にwacate参考書籍のURL(注)を参照して、ThinkITの記事を熟読していました。
また、記事を読んで感じたこととまとめを、wacateSNSに投稿していました。
予習をすることで、講義を聴きならがら「あれはあの記事だ。うぷぷ。」と、心の中で小躍りしていました。
もちろん、講義の理解がよりいっそう進む効果を実感しましたよ。
注) http://wacate.jp/2009/summer/texts.html


残念なことは、私の体力不足でSNS投稿が三日坊主になってしまったこと。
それと、参考書籍の購入が思い切れず、買って持っていくことができなかったこと。
いつも思うんですよね。「次は必ず勉強するぞ、がんばるぞ!」
だけど、思うだけじゃだめなんですよ。実行しないと。だけどやれない、やらない、そして投げ出す。
この無限ループを破壊することが、私の課題です。

冬・夏と参加した理由は?

いくつかあります。

前回参加の2008wacate冬で、色々な方とお話ができて、すんごく楽しかったから。

寝る間も惜しむことって、なかなかない経験です。
今回は2日間で合計32時間起きてました。あとでガタっときましたが。
注)この感想の作者はこれまでに2回wacateに参加しています。

いろいろと考える材料が見つかる。他者との議論で得るものは多い。

例. 気づき、業務のヒント、こころもち、あるきかた。

単純に「レビュー」が気になった。

業務ではやらせてもらえない「レビュー」に触れたかった。

夏にも参加して、冬・夏を制覇したかったから。

高校野球ではありませんが、制覇する=コンプリート欲ってありますよね。

アド街ック天国など取り上げられる三浦に行きたかった。

愛知県民としては知多半島を思い出した。三浦半島京急名鉄赤い電車

今回のワークショップでのKTPをさらっと教えてください。

良かったこと(KEEP)

1.ワークショップでは「リーダ」の役割を頂き、リーダとは?を考えるきっかけになった。
2.みっちりレビュー漬けになれたこと。
3.準備や段取り、進め方が何よりも大事と心に釘を刺された。

反省点(PROBLEM)

1."ありもの"で満足しすぎた。
発表資料の雛形「テンプレート」を埋めることで精一杯、それだけで満足してしまった。
また、考えるプロセスが「テンプレートを埋めなきゃ」の思い込みでそがれてしまった。
もし、もう一度レビューのワークショップをやるなら、この点を注意して、
どうレビューするかの「計画」、どうやったかの「結果」をもっと、わかりやすく伝えたい。


2.俯瞰する意識をもてなかった。
どうしても、ずっとドキュメントを凝視して細かい指摘をしがちになってしまった。
せっかく海のそばに来たのに、海を見たのは1回。もったいない。

今後行いたいこと(TRY)

1.いつも「なぜ」を問う。
あいまいが致命的になることを重々承知して、放置しない。
そのために「なぜ」を考える癖をつける。


2.とにかく実践
みんなにレビューを浸透させる。段取り上手になる。仲良くやる。


最後に、感想のまとめお願いします。

行動すると、どんどん派生して色々なことが起きる。
自分を変えるためには、知らない世界に飛び込んでみるといい。
あたまのなかだけで考えているよりも、きっとそっちのほうが人生にプラスです。